年賀はがき用紙の種類とテンプレートの相性
ご承知のとおり、毎年発売される郵便局の年賀はがきには、普通紙、インクジェット紙、インクジェット写真用の3種類があります。
2025年用として発売される年賀はがきをこの3つに分類しますと…
普通紙:無地、絵入り寄付金付全国版、絵入り寄付金付地方版
インクジェット紙:無地、スヌーピー年賀、ディズニー年賀
インクジェット写真用:無地
お仕事などでPCからプリンターで印刷する機会が多い方にはインクジェット紙も馴染みのあるものかも知れませんが、個人利用で資料を普通にプリントアウトするぐらいでは一般的に普通紙ですから、インクジェット紙、更にはインクジェット写真用となると、普通紙と何が違うのかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、郵便局がわざわざ違う紙質で年賀状を発売するには当然理由…その用途によるマッチングがあるのです。
ここでは、それぞれの用紙と年賀状作成、無料テンプレートの相性についてお話していきます。
郵便局の年賀はがき2025種類と特徴
年賀状普通紙
何をもって普通紙というのか、そこに疑問を感じる方もいそうですが、これは官製はがきとおなじ紙質のものを普通紙としています。
昔から利用されてきたはがきタイプで手書きの書きやすさが一番の特徴と言えます。
ボールペンや万年筆・シャープペンなどペン先が固いもので手書きする場合に向いているのが普通紙です。
普通紙で年賀状テンプレートを印刷するとくっきりシャープな印刷ができず、にじみ等も発生しますが、筆者的にはデザインによっては普通紙でも問題ないと思います。
白地に手書き調のデザインなんかは寧ろ普通紙で印刷した感じが自分好みです。
また、子供さんが年賀状作成する場合にも、別途添える手書きメッセージの書きやすさを考え、普通紙を選択しても良いでしょう。
年賀状インクジェット紙
そもそもイエンクジェットとは、プリンターの印刷方式の一つです。
一般的にご家庭で利用されているCanon・エプソン・ブラザーなどのプリンターは正確にはイエンクジェットプリンターになります。
ですので、プリンターではがき印刷する場合に最適な素材と言えます。
ですが、提出・保存用や余程グラフィカルな印刷でなければ普通紙でプリントアウトするのが実情に思えます。
これは、A4サイズのコピー用紙で比べた場合、普通紙とインクジェットでは2倍以上の価格差がある為だと言えます。
しかし、郵便局で販売される年賀ハガキは、普通紙・インクジェット紙とも同じ値段なので、無料テンプレートを活用し手書きする必要もなければインクジェット紙を選びましょう。
インクジェット紙は通信面(裏)に表面に特別なコーティングが施されインクの吸収率が高くなっています。メイハリがあり綺麗な画像を印刷することができます。
インクジェット写真用
こちらは、簡単に言えば写真がきれいに印刷するための専用用紙です。
写真の印刷はイラスト印刷より多くのインクを使用します。その為、エンク吸収するだけではなく吸収の速度や定着などに適した構造(印画紙ベース)をもつ特別な用紙にです。
また写真には欠かせない光沢もあります。
なので、年賀状テンプレートでもご家族などの写真が入れられる写真フレームタイプの場合や、テンプレートデザイン自体に写真が使われているものは、こちらのインクジェット写真用が良いでしょう。
ですが、インクジェット写真用は普通紙やインクジェット紙と比べ10円高くなるので、入れる写真が小さかったり、写真画質を気にしないのであれば、インクジェット紙でも作成はできます。
但し、年賀はがきのインクジェット写真用は染料系インクジェットプリンター専用となる為、顔料インクが使われたプリンターではインクが流れてしまうなど、綺麗な印刷ができません。
顔料インクは粒子が大きいため紙に浸透しにくいのです。
エプソンのPX-048A/PX-049A、PX-105などは顔料インクが使われていますのでご注意ください。
以上、年賀はがきの種類と用紙の違い、無料テンプレートとの相性の説明でした。
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